エントリーシートは凡人でも合格できる
就活の早期化に伴い、夏前からインターンの選考に乗り出す大学生が増えています。
選考にはES→ウェブテスト→面接、GDといくつかのステップがありますが、
エントリーシートは全就活生が経験すると言っても過言ではないでしょう。
そんなESを書くにあたって、多くの人は以下のような悩みを抱えていると思います。
- そもそも書くことがない
- 書きたいことを上手く文章にできない
- 何が正解かわからない
こういった悩みに答えていきます。結論を言うと、「すごい実績は求められていない」「ESにもテンプレはある」の二点に集約されます。
就活ですごいエピソードは不要
難関企業に受かる人というのは、
「ラグビー部で主将をしていました」
「IT系スタートアップ企業で長期インターンをして、約1億円の裁量を持っていました」
「経営学ゼミのゼミ長をしており、参加したビジネスコンテストで優勝しました」
「エストニアに1年間留学していました」
といったような誰から見てもすごい経歴が必要と思い込んでいませんか?
ESに限らず、就活というと「何かすごい経歴が無いと難関企業には受からない」という風潮があります。
学生時代に頑張ったこと、いわゆるガクチカを聞かれたときも、「ただのバイト経験を書くのは気が引ける」「ずっとサークルで遊んでいただけだ」と卑屈になってしまうことでしょう。
でも、ここで視点の転換が必要です。
具体的に言うと、「面接官=社会人」から見て、そのガクチカに再現性があるのかということです。
例えば、ラグビーで全国制覇したとしても、コーチが素晴らしかっただけかもしれません。つまり、そのコーチがいなければ何にも自分で考えられないということですね。
そんな学生を採用してしまうと、また「コーチ」に代わる上司に巡り合わなければ一生活躍してくれません。なんならお荷物です。
そのため、面接官はガクチカを通して、学生の思考様式や行動原理を把握しようとします。
面接官の心理を考えると、ESに書くべきことは「すごい経歴」ではなくて「再現性のある活動」ということになります。
再現性のあるエピソードの書き方
再現性のある活動をESで表現するには、以下のポイントに従う必要があります。
- 活動で生じた問題は何か
- 問題解決にどんな行動を起こしたか
- なぜその行動を選択したか
- 結果、問題は解決されたか
物質的に満たされた現代において、企業におけるミッションは問題解決です。
そのため、ガクチカでは問題→その解決を主軸に置きましょう。
論理的で読みやすい文章とは何か
ESを書くのが苦手な人は、「内容はいいけど読みにくい」「論理的に書いて」といったアドバイスをされているのではないでしょうか。
実は、読みにくいESは「フレームワーク」という魔法によって、劇的に読みやすくなります。
基本的に以下の二つのフレームワークを知っておけば就活は乗り切れます。
PREP
非常に汎用性の高いフレームワークです。
PREPは
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
文章をこの4要素に分類して順番に書きます。
「結論ファースト」というロジカルライティングの基礎を守っているので、非常に読みやすいです。
PREPは自己PRや企業のオリジナル設問で活躍します。
自己PRの骨組みを作るとしたらこんな感じになります。
- Point 私の強みは無駄を削減できることです。
- Reason そう考える理由は、カフェでのアルバイトです。
- Example カフェのアルバイトでは、今まで明文化されていなかった掃除のタイミングを明文化しました。そうすることで、掃除に時間をかけ過ぎていたのがなくなりました。
- Point 以上より、私の強みは無駄を削減する着眼点です
カフェでアルバイトしたことはありませんが、こんな感じです。
STAR
学生時代力を入れたこと、ガクチカで使えるフレームワークです。
面接官が知りたいポイントを順序だてて説明できるため、ESだけでなくそのまま面接にも使えます。
- Situation(状況)
- Task(課題)
- Action(行動)
- Result(結果)
4要素に分類します。もちろん、設問は「学生時代に最も力を入れたことは何ですか」だと思うので、一文目は「学生時代力を入れたことは○○です」にしましょう。
- ガクチカはバスケサークルです
- Situation 当時のバスケサークルは6人しかおらず、試合ができませんでした。
- Task 7月という中途半端な時期に勧誘活動をしなければならなくなりました。
- Action サークルのミスマッチを起こした新入生をターゲットにして説明会を開きました。
- Result 結果的に5人入部してくれました。
運動系サークルに入ったことはありませんがこんな感じです。
まとめ
ESだけでなく、就活にすごい経歴は不要です。それよりも再現性のあるエピソードを書くようにしましょう。
そして、ES記入時にはPREPやSTARといったフレームワークを用いて、誰が読んでも理解できる文章になるようにしましょう。