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【読書】『イシューからはじめよ』の感想。脱・犬の道

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『イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質』の紹介

『イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質』は、ヤフーCSOの安宅和人のベストセラービジネス書です。

著者データ

安宅和人

「東京大学大学院生物科学専攻→マッキンゼーアンドカンパニー→イェール大学→ヤフーCSO」
というすごい経歴。
ヤフーのCSO業務の傍ら、慶應義塾大学教授という肩書も持つ知的エリートである。
本書の他には、『シン・二ホン』もベストセラー。
結果を出し続ける人間の頭の中を書籍で垣間見ることができるのはお得ですね。

本書では、ホワイトカラーの仕事である「知的生産」のプロセスに着眼し、総当たりで時間だけを浪費する労働(=犬の道)を避け、いかに効率的に結果を出すかということが平易な表現で解説されています。



イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

要点

本書では、知的生産のプロセスは

  1. イシューを見極める
  2. 仮説を立てる
  3. ストーリーラインを作る
  4. 分析をする
  5. 伝わるような資料に落とし込む

であるとされています。

通常、特に何も考えていないと「漠然とリサーチをする→なんとか問題らしきものを見つける→解決策を考えて締切ギリギリにパワポにまとめる」
というような感じになりやすいと思います。
真面目な人でも、むしろその真面目さが仇となって事前リサーチに時間をかけ過ぎてしまうということも多いでしょう。

本書では、リサーチ先行型の仕事の進め方を否定し、イシュー(=解決すべき問題)を見極めてから作業にあたることが大きな特徴です。

ざっくり言うと、「先に解決すべき問題にあたりをつけてから臨みましょう」ということです。

「仮説を立ててから調査する場合、仮説に間違いがあったら逆に時間の無駄ではないか」という意見も聞こえてきそうですね。

イシューの見極めはある程度経験に因るところもあるというのは著者も認めているところではありますが、
「本質的な選択肢である」「深い仮説がある」「答えを出せる」という三要件を満たすのが良いイシューであると述べています。

特に三つ目の「答えを出せる」というのが非常に重要です。
既存の技術では不可能なこと・物理的に不可能なことに取り組んでいてはいくら時間があっても足りません。
既にもっている武器の応用で解決できるのものが「良いイシュー」であると言えます。

また、本書ではストーリーラインの構築を非常に重視しています。
実際に調査をする前に、ストーリーラインを組み立てるのです。

先にストーリーラインを組み立てることにより、集める必要のあるデータ等が一目瞭然になります。
対象を絞り込まずにデータを集めても、大半は無駄になってしまい、時間が足りなくなります。
出戻りを減らすためにも、先にストーリーラインを構築することが重要です。

ストーリーラインが決まっていれば、実際にスライドに落とし込む際にも構成から考える必要がなくなるためスムーズに作業をできます。



感想

就活を本格的に始めた大学三年生や、新卒で会社に入社したような若年層には特におすすめだと思います。
一部の具体例がビジネスではなく学術研究を取り上げているため想像がつきにくい部分もありますが、表現は平易で専門的な内容も含まないため、初心者でも安心して読むことができます。

反対に、本書が向かない人は「手っ取り早く使える思考ツールを知りたい」という方です。
フレームワーク等の思考法の解説ではなく、「効率的にアウトプットを出せる仕事の進め方」にフォーカスしています。
どうしてもそれっぽいアウトプットをすぐに出す必要があるといったニーズはそもそも想定されていないため、そういう方は素直にフレームワーク集を買った方が良いでしょう。

本書を読んだだけでは、具体的な問題解決のスキルが身に付くわけではありませんが、「やみくもに頑張るのが偉い」という価値観から脱却できるのは今後の人生において非常にプラスになるでしょう。

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